国土交通省が2016年に改正した「屋外広告物条例条例ガイドライン」では、屋外広告物の点検を義務付けていることから、全国で点検に係る条例改正の動きが広がっています。
日広連の屋外広告物総合保険制度では、看板の設置・取替・撤去・点検における事故の損害賠償を補償する「第1賠責保険」、看板本体の損害を補償する「動産保険」などを用意しており、万が一の備えとしてご活用いただけます。
当保険には、日広連の会員団体のいずれかに加盟する事業所のみがご加入いただけます。
第1賠責保険(請負業者賠償責任保険+生産物賠償責任保険)
加入コース
「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」からお選びいただきます。
補償の内容
看板の設置・取替・補修・撤去・点検における事故で、第三者に対して発生した損害賠償金等を補償。
「プラチナ」では、看板の工事に加え、大工工事・内装工事・塗装工事・屋内電気配線工事などで発生した損害賠償金等も補償します。
事故例
工事中/点検中
・看板を設置するためユンボで掘削していたところ、地中の水道管を破損させてしまった。
・看板の塗装中、養生が風に煽られてしまい、塗料が飛散して車に付着してしまった。
・看板の補修中、工具を落としてしまい、通行人にケガを負わせてしまった。
工事後/点検後
・看板の設置に不備があり、面板が落ちて車にキズをつけてしまった。
・看板を屋根に取付けた後、コーキングに不具合があり、雨漏りが発生してしまった。
・看板の点検に見落としがあり、看板が落下して通行人にケガを負わせてしまった。
支払限度額
「シルバー」掛金表
対人賠償:1名1事故/1億円(免責金額5万円)
対物賠償:3,000万円(免責金額5万円)
「ゴールド」掛金表
対人賠償:1名/2億円、1事故/5億円(免責金額3万円)
対物賠償:5,000万円(免責金額3万円)
「プラチナ」掛金表
対人賠償:1名/2億円、1事故/5億円(免責金額3万円)
対物賠償:5,000万円(免責金額3万円)
対人賠償(看板工事以外):1名1事故/1億円(免責金額2万円)
対物賠償(看板工事以外):5,000万円(免責金額2万円)
オプション
オプションA
発注者等から支給された工事用資材や広告物を損壊してしまった場合に備えることができます。
事故例としては「コンビニの看板を受託したが、設置工事中に壊してしまった」などが想定されます。
オプションB
オプションAの補償内容に加え、リース・レンタルしている財物を損壊してしまった場合や、工事中の事故によって他人の財物の使用を阻害してしまった場合にも備えることができます。
事故例としては「レンタルした道具を壊してしまった」「クレーンが倒れて隣接する店舗の入口をふさいでしまい、休業損害を与えてしまった」などが想定されます。
第2賠責保険(施設賠償責任保険)
補償の内容
広告主の責任を補償する保険です。
所有・管理している看板が通行人や車などに損害を与えてしまった場合の損害賠償金等を補償します。
事故例
・看板が落下して通行人にケガを負わせてしまい、看板工事に不備は無く、管理ミスが原因と証明された。
支払限度額
対人賠償:1名1事故/1億円(免責金額10万円)
対物賠償:1,000万円(免責金額10万円)
動産保険(動産総合保険)
補償の内容
看板本体の損害を補償する保険です。
不測かつ突発的な事故によって、看板に損壊が出た場合の修理費用や片付け費用等を補償します。
事故例
・台風で飛ばされてきた屋根瓦が看板に直撃して穴が空いてしまった。
・店舗で火事が発生し、看板が全焼してしまった。
・大雪で看板が落下してしまった。
支払限度額
看板取付時の請負金額または再調達価額(免責金額1万円)。
全国中小企業団体中央会 ビジネス総合保険制度
補償の内容
第1賠責(シルバー・ゴールド・プラチナ)の補償内容に加え、休業損失や情報漏えい事故なども補償します。
事故例
・リース会社から借りた重機を故障させてしまった。
・委託元から支給された看板を損壊させてしまった。
・事業所で火災が発生し、休業せざるを得なくなった。
団体割引
全国中小企業団体中央会の会員でなくとも、日広連の加盟事業者であれば、最大33%の割引適用でご加入いただけます。
事故例と対応する保険
第一賠責 | 第二賠責 | 動産保険 | ビジネス総合保険制度 | |||
シルバー | ゴールド | プラチナ | ||||
看板の工事中に工具が落下し、通行人に当たった | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
内装の工事中に資材が崩れ、隣のビルの壁を傷つけた | × | × | ○ | × | × | ○ |
看板製作の瑕疵が原因で看板が落下し、通行人に当たった | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
点検箇所の見落としが原因で看板が落下し、通行人に当たった | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
看板が落下して通行人に当たり、管理ミスが原因とされた | × | × | × | ○ | × | ○ |
台風によって、管理している看板が損壊した | × | × | × | × | ○ | × |
台風によって、工事中の看板が損壊した | × | × | × | × | × | ○ |
レンタルした道具を壊した | △ | △ | ○ | × | × | ○ |
委託元から支給された看板を破損させた | △ | △ | ○ | × | × | ○ |
事業所で火災が発生して休業することになった | × | × | × | × | × | ○ |
△=オプションのご加入が必要です。
お問い合わせ
(一社)日本屋外広告業団体連合会 保険部
03-3626-2233 9:00~17:00(土日祝、年末年始を除く)
東京海上日動火災保険(株) 広域法人部 法人第一課
03-3515-4147 9:00~17:00(土日祝、年末年始を除く)
東京海上日動 安心110番
0120-720-110 24時間受付