9月10日「屋外広告の日」は、日広連が1974年に制定した記念日です。
この日を通じて、全国の会員団体とともに屋外広告業の振興に向けたキャンペーン活動を行っています。
2023年には、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。
制定の背景
1973年9月10日、「屋外広告物法」の一部改正案が国会で成立しました。
この改正では「屋外広告業」が明確に定義づけられ、屋外広告業者の届出制度が創設されるなど、屋外広告業者に対する指導・育成面が強く打ち出されました。
日広連はこれを業界として歓迎し、1974年に9月10日を「屋外広告の日」として制定。建設省(現・国土交通省)、通商産業省(現・経済産業省)、日本商工会議所、全日本広告連盟の後援により、「屋外広告の日」キャンペーンを開始しました。
2010年には国土交通省が9月1~10日を「屋外広告物適正化旬間」と定め、屋外広告物法や規制の普及啓発を目的として、官民で協調した運動を展開しています。
目的
・屋外広告業の振興
・屋外広告物法および同法に基づく条例の普及啓発
・屋外広告物の安全管理に対する意識啓発
標語・ポスター
日広連では毎年、「屋外広告の日」における標語やポスターデザインを募集しています。
第51回(2024年)の標語は「サインから ひろがる街の 未来地図」に決定いたしました。
その標語が入ったポスターは、全国に配布・掲出されるほか、各種広報にも活用されます。
第51回「屋外広告の日」ポスターデザイン
作:星野友さん(新潟県/株式会社カンコー)
キャンペーン活動の実施例
▼公共看板の寄贈・改修
自治体に看板を寄贈したり、既存の看板を改修することで、美観や安全性の維持向上を図ります。
▼安全対策パトロールの実施
行政の方々と街中を視察し、老朽化している看板や違反広告物がないかを確認します。
必要に応じて、看板の所有者などに意識啓発を図ります。
▼安全点検の実施
看板の安全点検を行うとともに、行政の方々にも詳しく解説します。
これにより業界と行政の連携を深め、双方の知識を共有します。
▼違反広告物の除却
違反して貼られている広告を除却し、美観の維持向上を図ります。
▼公共看板の清掃
駅前や公園などに設置された公共看板を清掃し、美観の維持向上を図ります。
▼キャンペーン広告の掲出
歩道橋や建物などに広告を掲出し、「屋外広告の日」を周知します。
▼展示会の開催
看板に特化した展示会を開催し、業界関係者のみならず一般の方々にも最新の製品・情報を紹介します。
▼広告美術コンクールの開催
看板制作における技能向上を図り、一般の方々もご鑑賞いただける機会を作ります。
応募作品は、必要に応じて自治体などに寄贈される場合もあります。